土手の下には青い小屋があります。
どこか惹かれるところがあり、これまでに何度か描きました。
その小屋を僕にとって特別にしている最たる特徴は、扉がないというところです。
出入りできない小屋にどんな目的が込められているのでしょう。
この小屋の側でゴルフの練習をしている人をよく見かけました。メガネをかけた、やせ形の中年男性です。
おそらく彼はこの小屋の意味を知っています。
ある日、いつものように散歩をしていると、小屋が消えていました。
今は小さな空き地があるだけです。
彼はこの場所に次の小屋をつくるのでしょうか。