テーブルに散らばった紙の上に、アイスコーヒーの入ったグラスを置きました。
しばらくそのままにしておくと、グラスについた水滴で、紙に皺ができます。
考え事をしながら、その紙に線を引いていると、皺が顔のように見えてきました。
ドローイングの中に現れる顔が、自分のものか、他人のものか、また何処から来たのかがわからない。というアンリ・ミショーの言葉を、以前どこかで読んだ気がします。
確かなことは覚えていません。ただぼんやりと思い出したのです。
今日は晴れて暖かい日です。空の高いところに、雲が長い点線のようにのびていました。