2011年4月29日金曜日

電車の中で思ったこと

最近は電車に乗ると、エアコンを消しているため、車内の空気がよどんでいます。
僕は普段から乗り物酔いがひどいので、気分を紛らわせるために本を読むことにしました。
その中にでてくるいくつかの言葉は僕の食欲を刺激します。
片道1時間半ほど電車に乗っていたので、そのときに食べたいものをメモすることにしました。

10時55分 チーズバーガー
11時12分 メロン
11時30分 チーズの入ってないハンバーガー
11時33分 ジーマミー豆腐
12時07分 メロンソーダ
12時20分 春菊

10時55分から12時30分の間。目的地に着くまでに、6つのものを食べたくなりました。
その日、6つの中で食べられたものはジーマミー豆腐だけです。
自分の願いが6分の1叶うというのは、わりといいほうなのかもしれません。
絵の方もそれぐらいの割合で思い通りにいってくれると助かります。

電車の空調の問題は夏にむけて解決してもらいたいですね。

2011年4月23日土曜日

橋の上、踊る影

川沿いの道を歩いていると、川の向こう側に気配を感じました。
僕の進む速度で、相手も進み、まるで影のようです。

もう少し進むと橋があります。
橋の上で彼と出会うことはあるのでしょうか。

橋の上には街灯が6つ。時折後ろから、車のライトが背中を照らします。

自分の形をした無数の影が動きだし、大きくなって、僕じゃないものになりました。
気配はもう感じません。

2011年4月18日月曜日

お花

4月19日からお花をテーマとした小品展がGallery健とGREEN ART TEAMで始まります。
僕も3号の油絵を一点かけてもらっているので、よろしくお願い致します。

学生の頃から出品させていだだいており、今年で6年目です。
毎年、自分の考えを反映させたお花を描こうと思っています。

詳細はhttp://shinpei-okawa.com/exhibition.htmlをご覧ください。

2011年4月14日木曜日

小屋の消滅

土手の下には青い小屋があります。
どこか惹かれるところがあり、これまでに何度か描きました。

その小屋を僕にとって特別にしている最たる特徴は、扉がないというところです。
出入りできない小屋にどんな目的が込められているのでしょう。

この小屋の側でゴルフの練習をしている人をよく見かけました。メガネをかけた、やせ形の中年男性です。
おそらく彼はこの小屋の意味を知っています。

ある日、いつものように散歩をしていると、小屋が消えていました。
今は小さな空き地があるだけです。

彼はこの場所に次の小屋をつくるのでしょうか。

2011年4月8日金曜日

制作ノート

道具棚を探っていたら、2005.4.10〜10.13と書かれた制作ノートがでてきました。
大学にもほとんど行かずに、部屋にこもって描いていた時期です。
内容はその日見た夢と、読書感想文、絵に関する考察が書かれています。

心をひりひりさせながらめくっていくと、学部3年生のときに受けた批評会のメモがありました。

「描くことでしか思想はできない。あせらずやりなさい。」
「絵を描くことへの執着を感じる。見た人のことなど考えなくていいから、自分の入り込めることを続けなさい。」

アトリエにも来ない生徒でしたが、暖かい言葉をかけてもらっていたのだと思い出しました。

今の僕の絵をみたら、なんというのでしょう。
いいから続けなさいといってくれるでしょうか。
ありがとうございました。

2011年4月7日木曜日

昨日と今日

桜は去年と変わらぬ様子で咲いていました。

現在、5月末から予定している展示のための作品を描いています。
描く内容が決まり、中盤から詰めの仕事に入る頃に地震が起きました。

今日のように気持ちよく晴れた日は、以前にもあった気がします。
でも、同じではありません。
そこを見極めたくて、桜の下に出かけています。

2011年4月6日水曜日

明るい街

近所に、桜の季節になると賑わう、長い土手があります。
今年は夜になっても提灯が灯りませんが、それでも桜は白く輝いて見えます。
月や星は思いのほか明るくて、それだけで十分なことも多いでしょう。

でも僕は、人工的な光を好んでいることを告白しなくてはなりません。
僕は街灯の光に導かれ、安心して道を進むことができます。
月の光は平等に街を照らしますが、それでは迷ってしまいそうです。

節電が求められる社会で、むやみに電気の光を使ってはいけませんね。
これからは絵の中に街灯を灯すことが多くなりそうです。