2012年10月10日水曜日

『タイムカプセル』





叙述トリックの名手、推理作家の折原一さんの『タイムカプセル』という作品が、10月16日に講談社文庫から出版され、今回その装画を描かせていただきました。
少年少女時代へのノスタルジーと謎解きが合わさり、どんどんページを捲りたくなる作品です。
最も特徴的なのは、文庫でありながら袋綴じが用意されているということです。それが先を読みたいという欲求を駆り立てます。
多くの方にこの楽しみを味わっていただきたいです。

小説の装画は子どもの頃から憧れていた仕事でした。
それが折原さんとの偶然の出会いから、こんなにも早く実現できることになり、驚きと感謝の気持ちです。
初めて本を手にしたときの感動は忘れられないものとなると思います。
折原さん、また、講談社の野村様、本当にありがとうございました!

講談社文庫 『タイムカプセル』 折原一

よろしくお願いいたします!

2012年10月1日月曜日

台風と月

窓を開けると、家の前の道を自転車に乗った青年がゆらゆらしながら通り過ぎていきました。
今夜は風が強いです。遠くの街を台風が通過して、僕の住む街にもその影響が出ています。

最近は来年1月に予定している個展の準備をしています。ソウルでは久しぶりの展示です。
現在、韓国とは政治的にいい関係とはいえない状況ですが、文化はそういったものをこえてこそだと思います。
いい作品を見てもらいたいです。

強い風が分厚い雲を運び、空には白い満月が浮かんでいます。