2010年4月29日木曜日

最近のエスキーススポット


制作前にどのような作品をつくるか計画することを、エスキースするといいます。

出先で喫茶店を見つけ、そこでエスキースすることが多いです。
できるだけ特徴のない店がいいです。やや長居するため、美味しすぎる珈琲をだされると、申し訳ない気持ちになってしまいます。
店外から覗いた時に、お客さんの半分くらいが本を読んでたり、勉強しているようなお店が望ましいですね。
ノートのようなスケッチブックにボールペンで描きます。

それ自体を見せるために描いていないので、細かなことは気にせず、ラフに描いています。

画像のエスキースもそのように描いたものです。
油絵ではこれをベースにいろいろと仕掛けを作ろうかと思っています。

2010年4月24日土曜日

道に迷って思ったこと

地下鉄に乗り、少し遠くに出かけました。
地上を走っているときの電車は、穏やかでのんきな乗り物に思えるのですが、暗いトンネルを猛スピードで進む電車は、大蛇のように勇敢です。

ホームから地上にあがると、自分がどこにいるのかわからなくなりました。
この近辺は通っていた大学の近くだったので、油断したのです。

じっとしていても仕方がないので、前方にある坂を上りました。名前のついた長い坂で、堂々とした存在感があります。
その昔、何か事件が起こった坂なのかも知れませんね。

子どもの頃、おむすびころりんという昔話が好きでした。
おむすびを落とした穴から、お餅をつく音が聞こえる場面にはうきうきしたものです。

実はこの坂が、おじいさんがおにぎりを必死に追いかけた坂なのかもしれません。そうであったら、どんなに楽しいだろうかと思います。

坂を上りきると、とても有名な神社がありました。
なんだか少しがっかりしました。

道もすっかりわかりました。

今日はもう少し迷っていたかったです。

2010年4月22日木曜日

水底の星



横浜に行きました。
早起きし、時間がたくさんあったので、各駅電車に乗り、ゆっくりと向かいます。
街が徐々に移り変わっていくさまを見ていると、新しい街とも繋がりを持てる気がしますね。

海の近くの川は海水と淡水が混じり、汽水域になっています。
橋から見るヒトデは昼間の星のようです。

帰りの電車では眠ってしまいました。気がつけば夜です。
渋谷にも用事があったのですが、寒くなったのでよしました。
空はどんより曇っています。

昼のヒトデは暗い水底で、眠っているのでしょうね。

2010年4月18日日曜日

寒の戻り


四月に入ったら、多少寒くても冬物のコートは着ないことにしています。
桜も散って、若葉の季節に向かおうかというときに、寒いからといって、冬に戻ったような格好をしたくないのです。

今朝、ポストに新聞を取りに行くと、車にうっすらと雪が積もっていました。
昼前には消えてしまいましたが、四月中旬に雪が降るとは思ってもいませんでした。

近くに出かける用事があったので、ダウンジャケットを着ていきました。
自分の中での決まり事は様々ありますが、臨機応変に行動することも大事だと思います。


ブックカバーを春用に交換しました。
白クマとは、次の冬までしばしの別れです。

2010年4月13日火曜日

花の便り

花をモチーフにした展覧会が始まります。
僕は06年から参加させていただいているので、今年で5年目です。
今年は会場が増え、中浦和のギャラリー健さんと、川口にあるGREEN ART TEAMさんで展示させていただくことになりました。

お子さんからご年配の方まで、様々な方が参加する、アットホームな雰囲気の展覧会です。

自分にとっては一年を経て、どのように作品や考えが変化して来たかを、確認する機会でもあります。

小品一点ずつの出品です。お時間ありましたら是非お越し下さい。


浦和花市展
2010年4月13日(火) - 4月25日(日)
時間11:00:-19:00
※最終日は17:00まで  *月曜休廊
Gallery 健
〒336-0038 埼玉県さいたま市南区関1-1-3
*JR中浦和駅西口前(徒歩0分)

第6回 安行百花展
2010年4月27日(火) - 5月1日(土)
時間:12:00-18:00
GREEN ART TEAM
〒333-0834
埼玉県川口市安行領根岸 外谷田3040-6

2010年4月10日土曜日

サンドイッチと珈琲、そよ風

春ですね。
部屋の空気を入れ替えようと窓を開けたら、滑らかな風が吹き込みうれしくなりました。
遠くで子どもたちの声が聞こえます。

こんな日は昼食にBLTサンドイッチと熱い珈琲がほしいです。それだけでいろんなことがうまくいく気がします。


雲がゆっくりと西の方に流れ、二羽の鳥は絡み合いながら東に向かいました。

2010年4月7日水曜日

鳩の話

少し遠くの街まで出かけました。幾度か行ったことがあるのだけれど、実のところよく知らない、そんな曖昧な街です。
電車からバスに乗り換えて、目的地に向かいます。

次のバスはしばらく来ないようなので、近くの喫茶店に入ることにしました。春とはいえ、外でじっとしているとまだ寒いのです。

窓際の席で外を眺めていると自動ドアから鳩が入ってきました。

その姿には迷いがなく、周囲の人も気にしている様子がなかったので、この辺りではよくあることなのかもしれません。

幼い頃テレビで見た、ペリカンがやってくる幼稚園を思い出しました。
鳩が喫茶店にやって来ても些細なことすぎて、話題にはならないのですね。

しばらく歩き回り、何をするでもなく、出て行きました。

2010年4月3日土曜日

マヨネーズの教え

隣の家の屋根には7年程前からマヨネーズの蓋が乗っかっています。
雨の日も風の日も変わらずそこにありました。

そもそも何故屋根の上にマヨネーズの蓋が乗るような事態になったのでしょう。
猫のいたずらか、つむじ風か…可能性はいくつも思いつくのですが、決め手がないのです。

今日の朝、新展開がありました。

カーテンを開け、何気なくその蓋に目をやると、なんと無くなっていたのです。
僕の心は乱れました。

昨日と今日とではマヨネーズの蓋にとって、どう違ったのでしょう。

自分にとってはなんでもない一日が、ある人にとっては節目の日だったりします。

マヨネーズの蓋は旅立ちました。のんびりしていられないです。