2011年1月10日月曜日

飴色の夜

飴色のブーツを買いました。
新しい靴は自分を普段とは違った場所に運んでくれます。

滅多に電車の通らない踏切で足止めされました。
道には黒い手袋が落ちています。
短い貨物列車は何を積んでいるのでしょう。

空には下弦の月が浮かび、頬や耳は痛いほど冷たいのに、ポケットにいれた掌は汗ばんでいます。
民家に目をやると、猫が目を光らせていました。