2011年12月1日木曜日

12月のはじめの日、赤い傘

12月になりました。今日は雨降りと霧の間。
傘はさしてもささなくても、どちらでもいいような天気です。

区役所を通りすぎた辺りで、前方から黄色い落ち葉を蹴散らし、小学生が7人やってきました。
6人の少年。赤い傘の小さな女の子が1人。
すれ違う時、彼女は僕の靴を見ました。
不思議に思った僕は立ち止まり、靴を見直しましたが、特に変わったところはありません。

飛行機の音が響きます。
空を見上げると、鈍色の分厚い雲が低くとどまり、ちらちらと雨が舞っていました。
大勢の人を乗せた飛行機は雲の上を通過しているでしょう。

傘をさした僕はただただ喉の渇きを感じたのです。