2010年4月24日土曜日

道に迷って思ったこと

地下鉄に乗り、少し遠くに出かけました。
地上を走っているときの電車は、穏やかでのんきな乗り物に思えるのですが、暗いトンネルを猛スピードで進む電車は、大蛇のように勇敢です。

ホームから地上にあがると、自分がどこにいるのかわからなくなりました。
この近辺は通っていた大学の近くだったので、油断したのです。

じっとしていても仕方がないので、前方にある坂を上りました。名前のついた長い坂で、堂々とした存在感があります。
その昔、何か事件が起こった坂なのかも知れませんね。

子どもの頃、おむすびころりんという昔話が好きでした。
おむすびを落とした穴から、お餅をつく音が聞こえる場面にはうきうきしたものです。

実はこの坂が、おじいさんがおにぎりを必死に追いかけた坂なのかもしれません。そうであったら、どんなに楽しいだろうかと思います。

坂を上りきると、とても有名な神社がありました。
なんだか少しがっかりしました。

道もすっかりわかりました。

今日はもう少し迷っていたかったです。