2016年4月14日木曜日

桜と雪

壊れた雨樋から溢れた雨が、止めどなくアスファルトと打つかり、連続した音が部屋の中にも響いています。

数年前の雪の日。
ビルの間の駐車場。滑らかな雪の上を走りました。
街灯が一面の雪に乱反射し、そこは昼のような明るさです。
身体を投げ出して、冷たくて柔らかい雪を背中に感じました。

桜は春の始まりを彩りますが、ほんの数日で風に吹かれ、桃色の吹雪のように散っていきます。
朝になれば、微かに残った花弁も、この雨が落としてしまい、側溝に吸い込まれていくでしょう。