2016年1月7日木曜日

絵画の器

真っ新なキャンバスの上に、テレピンとダンマルで薄く溶いた油絵具を乗せました。
揮発性の高いオイルの匂いは、部屋中に拡散するので、冬でも窓を開け放して作業をする必要があります。

新しい年に新しい絵が始まり、春に予定している個展に向けての制作は継続中です。

絵は描けば描くほど下手になり、知識を得ようと本のページを捲るほどにわからないことは増えます。
絵画の器は決して満たされることはありません。
キャンバスと無防備に対峙するとき、僕は飢えを感じるのです。

窓から入ってきた冬の外気が、テレピンと混ざり合いました。
遠くからクラクションの音が聞こえます。