2011年11月24日木曜日

並走する電車

昼下がりの電車。揺れる車内。遠いアナウンス。
建物の間をぬい、いくつかの橋を渡り、大気をかき分け走ります。

遠くの雲を見ていると、だんだんと視点が低くなり、気がつくと暗いトンネルに潜っていました。
車窓には車内の風景が映ります。
並走する逆転した電車。そこに乗っているもう一人の僕。

周りに気づかれないように左手をゆっくりと挙げました。
もう一人の自分が右手を挙げたのを確認すると、なんだかため息がでたのです。