2010年9月1日水曜日

誘惑からグリューネバルト

8月の個展以降は、二階の自室で制作しています。
100号くらいまでなら階段で持ち運びすることができるので、今まで制作していた一階から引っ越したのです。

冷房もあり快適なのですが、読んでいない本やベットが視界に入り、誘惑されます。
作品が軌道に乗れば、気にならなくなるはずなので、もう少しの我慢です。

誘惑といえば、聖アントニウスの誘惑が思い浮かびます。
たくさんの作家がこの画題に挑戦していますが、個人的にはグリューネバルトの作品が好きです。
誘惑されているどころか髪を引っ張られているアントニウスが印象的です。

グリューネバルトの作品は、ディティールを見てくと、線描を効果的に使っています。
心臓の鼓動を想起させる線の震えは、鑑賞者を絵の中にだけではなく、作者の中にまで引き込むようです。