2010年8月29日日曜日

パンの匂い

子どもの頃に住んでいた街に行ってきました。
車では時折通るのですが、歩くのは久しぶりです。

だいぶ様子が変わったなぁと感じていた矢先、懐かしくて甘い匂いがしてきました。

そういえば、通っていた小学校の近くには大きなパン工場があり、夕方になるとこの小さな街は、パンの香りに包まれるのでした。

放課後のベランダから見た校庭。
走り回る少年に踏まれて、かすれてしまった石灰の線。
それを見ている小さな自分。

パンの匂いが時間を逆流させ、どこか頼りない気持ちになりました。