2013年9月25日水曜日

小さな死

風の強い日に、人身事故で電車が止まりました。
ホームに立つ若い女性が、迷惑そうな顔で、携帯電話の向こうにいる相手に、死ぬのは勝手だけど、他人に迷惑をかけないでほしいと言いました。
一つの命が産声をあげ、ある期間を生きたあと、自ら死んだことで蔑まれました。

再び動き出した窮屈な車内で、自分の内に眠っている弱さや痛みを思い起こしました。