2011年12月7日水曜日

カラスと目が合う

大通りから小道に入る角のゴミ置き場に、カラスが一羽とまっています。
僕はその角を曲がったところで、決して愉快とはいえない用件を済ませなくてはなりません。
カラスは自転車で近づいてきた僕を一瞥し、またゴミをつつき始めます。

子どもの頃に聞いた、カラスと目を合わせると、寝ている間に眼球を盗まれてしまうという話を思い出しました。
振り向いたカラスを見ると、僕は目を逸らします。
視覚を失いたくないからです。

カラスは人の心を見透かすように行動します。

僕がそのくちばしを恐れていることを彼らはよく知っているはずです。