2014年9月10日水曜日

犬の去った日

午後18時、林とマンションの間に橙色の月が浮かんでいます。
今年は例年よりも少し早く秋が訪れました。
長袖のシャツを身に纏い、街を歩きます。

幼い日の感情の揺れが今でも描く動機となるときがあります。
先日、「犬の去った日」という小さな絵を描きました。
風に吹かれた高台の空き地に、放置された犬小屋があり、その側に立つ少年が、ただ遠くを見つめている絵です。

街の様相が普段と違って見えるのは、季節の変化だけではないようです。
自分の描いた絵に運ばれて、僕もいつかはここから去る日がくるのでしょうか。