2013年5月10日金曜日

自分について自分が知っていること

絵を描き始めた頃、ある画家に「君は自分のことを知りすぎている」と指摘されたことがあります。
僕はそれまでぼんやりとして生きてきたという思いがあったし、今でもそれは変わらないのですが、その言葉は新しい作品や展示と向き合うときには必ず浮かび上がってきます。

自分について自分が知っていること。
それは時に足枷となります。それでいて自分の内面や環境にテーマを求めていること自体が、屈折した思いを表しているのかも知れません。

最近は冬に予定している個展に向けての準備に取りかかっています。
今後の活動を考える上で、重要な展示です。

自分について自分が知っていることを拡張させ、物語の語り部としての責任を果たすために、できる限りのことをするつもりです。