2011年5月17日火曜日

雷鳴

遠くで雷の音が聞こえます。

隣家の屋根に雨粒がぽつぽつと落ち始めました。
だんだんと瓦の色が濃くなり、全体に艶を帯びてきます。
やがて雨粒は屋根を埋め尽くし、瓦のくぼみを流れ出しました。
雨樋から溢れた雨は、軒下に水たまりをつくるでしょう。

いつの間にかに雷は僕の家の側までやってきて、頭上で轟きました。
稲妻が暗くなった部屋を時折照らします。

低く鳴らしていた音楽は雷鳴と混ざり合いました。
階下では子どもの声が聞こえます。

僕は無性に外に出かけたくなりました。