2011年1月30日日曜日

くしゃみ

昼下がりの列車に外光が差し込み、車内を漂う埃が浮かび上がりました。
車窓から見える景色はゆっくりと移り変わっていきます。

目的地が近づいているのですが、席から動きたくありません。
このまま列車に揺られていようかと思案していると、不意にくしゃみが二度でました。

近くに座っていた、腰に大きな尻尾をつけた女性が、迷惑そうに席を離れます。

僕は身体を動かす合図を受け取り、目的地で下車することにしました。