2010年8月15日日曜日

身体と空のこと

午後五時、電車に揺られていると、不意に視界がひらけ、建物の間から空が見えました。

低い太陽に強く照りつけられ、透明感を増した雲は、光を受け止めきれず、雲と地上は光の帯で繋がります。

多くの場合、僕の生活や制作は身体を尺度としていますが、空模様の変化を目前にしたとき、僕の身体は消えてしまい、尺度を空にあけわたしてしまうように感じます。

僕は空をよく描くのですが、すべて想像で描きます。
それは現実の空を、自分の身体では測ることができないからです。