2010年6月30日水曜日

眠りに落ちる

就寝前に、真夏のプールをイメージしました。


じりじり照りつける日差しの下、ざらつく飛び込み台を足の裏に感じ、息をころして笛の合図を待ちます。
位置についてからスタートするまでの間は、音だけに集中しているため、自分が耳だけの存在になったようです。

乾いた音が響きわたります。

そしてようやく鳴った音にしびれるのをこらえながら、強く台を蹴るのです。
着水したときには水を冷たく感じますが、次第に身体が熱を持ち、馴染みます。

水底には水面の紋様が映りこみ、水はインクを落としたようなブルーです。
プールの底に塗られた青いペンキは幸せだと思います。

ロスコの赤のように、空間を包みこめるのですから。

そんなことを考えていたら、ターンをする前に眠りに落ちました。